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漢歌一首 伊豆の踊子

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初浴伊豆風
清純舞女遇書生
結伴越天城
川公名作今又読
繊細文筆伝心声

 つい最近、テレビで『伊豆の踊子』をまた見た。映画のなかの山口百恵と三浦友和は清純そのものなのかそれとも入魂の演技なのか分からないほど迫真で、とにかくこころが打たれた。文豪川端康成の原作はもうずいぶん長い間読んでいないので、一冊買って読み返してみたが、著者の繊細な描写には再び感服した。名作は案外短いものが多く、やはりボリュームではないと改めて思った。

[意訳]
初めて浴びる 伊豆の風
清純な踊り子 書生に出会い
伴って天城(あまぎ)を越える
再び読み通す 川端康成公の名作
繊細な作風 心声(こころのこえ)が伝わってくる
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