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順徳院 短歌漢訳一首  内庭雨後

和歌231.jpg
[漢訳]
驟雨俄頃停
留下天水積院坪
静坐対内庭
往日蛙声従未聞
而今呱呱競相鳴

夕立が上がって庭に水たまりができ、歌人は庭を眺めている。そこで、作者はふと何かに気づいた。庭で蛙が鳴いている、いままでは聞いたこともない、どこから来たのかな……夕立上がりの庭の景色と本人の感慨が描かれている。「夕立」「なごり」「かはづ鳴く」ということばから日本的な情緒がれ出ており、怡逸(いいつ)と感動を与えてくれる。藤原定家はなぜ作者のこの歌ではなく、他の歌を『小倉百人一首』に選んだのかと思ったことがある。

[原文]
夕立の なごりばかりの 庭たづみ
日ごろもきかぬ かはづ鳴くなり

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